初めて、無印良品(青山店)に行った時の話し
無印良品青山店が出来たと新聞に書かれていたのを知って、行って見たいと思って東京出張の時に行こうと考えていました。
無印良品のコンセプトがスゴイと思っていました。
そして青山店に行きました。店内を見ましたが、漆器らしいものはなく、陶器だけです。
お店の人に聞きました、
「漆器は置いて無いですか?」
「ここに漆器を置いてくれませんか?」
「私の判断では分かりません、商品本部に行って下さい、電話を教えますから……」
私は外に出て、電話☎️BOXに行き、話しました。
「バイヤーの方に漆器について話しがしたい、いつ行けばいいですか?
私は東京にあさってまでいます。」
「それじゃ、あさっての朝、10時に池袋の本部に来て下さい」
「バイヤーの萩原さんと言う方でした」
そして当日です。
お椀、1個だけサンプルを持っていました。そこで漆の器の話しをしました。
だけど、あまり興味がないようでした。
帰る時に、そのサンプルを置いて帰りました。
家に帰ってから一週間ほどして、萩原さんから電話があり、
「東京にまた出て来ませんか?」
「私は、すぐ行きますと!」
池袋の本部に行くと萩原さんと西友のバイヤーさんが数人おられ、取引契約書を下さいました。そして話しをされました。
「あなたが持って来られた椀を色々、ハンカチで拭いたりしたけれど、丈夫であると思います」
そこで、まず50〜55店舗分、用意してください。
私は提案をしました。丼、大中小、椀、大中小、6種類、朱と黒、全部で12種類です。
店頭に出す前に、展示会をして、O Kかどうか!検討します。
その結果はO Kでした。田中一光さんがこの漆器は形も塗りも、申し分ない!
これは、次の年も、その次の年も田中一光さんはO Kを下さいました。
私は田中一光さんとは、直接会っていませんが、萩原さんや中川さんが私の事を話して下さいました。
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無印良品の漆器
24年12月から無印良品に黒の椀が登場しています、1昨年より朱塗りの汁椀、飯椀、丼が発売されていましたが、やっと黒の椀が発売されます
素材は木粉と樹脂の成型品ですが、塗りは天然漆で一個一個手塗りして仕上げております、
当時、無印良品は西友の中にあり、スタッフは6人しかおられませんでした。
私は日本の漆器がドンドン使われなくなると心配し、なんとか若者が買い物する店に漆器を置かなくてはと考え、品質重視の無印良品を選びました。
当時すごく良くて高い漆器かプラスチックに塗料を塗った漆器雰囲気のものかしかありませんでした。
なんとか天然漆の良さを知って欲しいと思い、作って提案しました。
徐々に売れて行き、海外店舗一号点のロンドン店、パリ店にも並び販売されました。
今では、無印良品も大きい会社となり、アイテムも増えましたが、黒と朱の天然漆の漆器は当社のみが作って納入しています。